まちづくり令和8年 第2回定例会(2026年6月)
市庁舎の長寿命化改修工事について
なぜ取り上げたか
市庁舎を建て替えずに長く使うための長寿命化改修工事について、5月14日に予定されていた一般競争入札が、応札する事業者が一者もなく中止になりました。工事費は14億7,200万円(税抜)、工期は令和10年3月までという計画です。計画自体は議会の議論を経て決まったものですが、決定の「後」に生じた入札不調と資材高騰に市がどう向き合うのかを問いました。
質問した内容
- 1.入札不調(応札ゼロ)の原因と予定価格の妥当性
- 2.夜間・休日に集中する工事の割増コストの積算反映
- 3.予定価格と市場実態価格の乖離・資材高騰(中東情勢)の影響
- 4.工事の「一旦見送り」決定と、再開時の設計内容の再検証・議会への報告
市の答弁
- 夜間・土日の割増は積算に入れておらず、「週休二日制工事」としての補正のみを反映していると答弁。
- 「建設業者へのヒアリングなどから、予定価格と市場実態価格との乖離があったと考えられる」と市が明確に認めた。
- 「現在の積算はホルムズ海峡封鎖の影響が生じる前に算出したもので、同様の内容のままでは落札は難しい」と明言。
- 「6月12日の庁議において、市庁舎長寿命化改修工事を一旦見送ることを決定した」と表明。
質問の結果・その後
- 事業を再開する際には、改めて設計内容の検証も必要と答弁。
- 早期の実施が必要で資材高騰の影響を受けにくい改修項目は、単独での実施も検討したいと答弁。
- 工事再開やその後の方向性が定まった際には、都度議会に示すと約束。
- その後、6月12日の臨時庁議の資料が9月28日に公開された。市は入札不調の主な要因を「中東情勢による石油由来の建築資材(塗料・防水材など)の入荷の先行き不透明」と「材料価格・物流コストの高騰で事業者が採算性を見通せないこと」とし、対応として工事の一旦見送りと、機能維持・安全確保のため優先度の高い改修項目の切り分け発注を決めた。
- 同じ資料で、市庁舎だけでなく「朝霞市建物系公共施設マネジメント実施計画」と「朝霞市学校施設長寿命化計画」のスケジュールも全体的に後ろにずらし、今年度予定していた他の施設の設計業務も後ろ倒しにすると決めている。

この記事の執筆・検証:わたなべ竜二 (朝霞市議会議員・国民民主党)
元システムエンジニア。朝霞市の暮らしの情報を、市などの公式情報と照合して掲載しています。 誤りに気づいたら、ページ内のLINEからそのまま教えてください。