「ハザードマップ、見たことはあるけれど……正直、よく分からない」
そう言われることが、とても多いです。地図は配られている。でも、それが自分の家にとって何を意味するのかまでは、なかなか届いていない。
朝霞市議会議員として、朝霞市消防団 第7分団の一員として、そして小さな子ども2人の父として。朝霞の水害リスクと、いざというときに本当に大事なことを整理しました。
朝霞市には3つの川があります
まず、地形を知ることから始まります。朝霞市の水害リスクを考えるうえで押さえておきたいのが、この3つの川です。
- 荒川
- 新河岸川
- 黒目川
市が作成している洪水ハザードマップには、これらの川が氾濫した場合に想定される浸水区域と、浸水の深さが地図上に表示されています。
「うちは川から離れているから大丈夫」——そう思っていても、実際に地図を見ると想定区域に入っていた、ということは珍しくありません。まずはご自宅の場所を、地図の上で指で押さえて確認してください。
ハザードマップは1種類ではありません
ここが意外と知られていないところです。朝霞市が公開している防災マップには、目的の違う複数の種類があります。
| 種類 | 何が分かるか |
|---|---|
| 洪水ハザードマップ | 荒川・新河岸川・黒目川が氾濫したときの浸水想定区域と浸水深 |
| 内水氾濫ハザードマップ | 下水道の排水能力を超えたときに浸水しやすい場所 |
| 揺れやすさマップ | 地震のときに揺れが大きくなりやすい地盤 |
とくに見落とされがちなのが内水氾濫です。川が溢れなくても、短時間の激しい雨で排水が追いつかず、道路や住宅が浸かることがあります。近年の「ゲリラ豪雨」で問題になるのは、多くがこちらです。
入手方法
- 朝霞市ホームページからダウンロードできます
- 市役所の危機管理室で配布しています
- ご不明な点は朝霞市役所(電話 048-463-1111)へ
紙で1部もらって、冷蔵庫や玄関に貼っておくことをおすすめします。スマートフォンの中にあるだけだと、停電したとき、慌てているときに見られません。
👉 朝霞市のハザードマップ(防災マップ)の詳しい見方 👉 ハザードマップの読み方をもっと詳しく 👉 黒目川についてのよくある質問
消防団の一員として、これだけは伝えたい
ここからは、地域で防災に関わる立場から、どうしてもお伝えしたいことです。
1. 「様子を見に行く」は、絶対にやめてください
大雨のとき、川や用水路の様子を見に行って被害に遭う事故が、毎年のように全国で起きています。増水した水の流れは、想像よりはるかに速く、そして強い。
心配な気持ちはよく分かります。それでも、見に行かないでください。情報はスマートフォンとテレビで十分に得られます。
2. 避難は「早すぎるくらい」でちょうどいい
避難の判断で多い後悔は、「早く動きすぎた」ではなく「動くのが遅れた」です。
とくに——
- 小さなお子さんがいるご家庭
- 高齢の方や、体の不自由な方がいるご家庭
は、移動そのものに時間がかかります。警戒レベルが上がりきってから動くのでは間に合いません。「まだ大丈夫かな」と思う段階で動いてください。
3. 夜に避難しなくていいように、明るいうちに決める
暗くなってからの移動は、それ自体が危険です。冠水した道路は段差も側溝も見えません。
夕方の時点で、その夜の天気予報を見て判断する。これだけで、リスクは大きく下がります。
4. 「どこへ」を、家族で決めておく
いざというとき、家族がバラバラの場所にいることは普通にあります。
- 避難場所はどこか
- 連絡がつかないとき、どこで落ち合うか
——を、平常時に、声に出して決めておいてください。我が家も、子どもたちと一緒に確認しています。
👉 朝霞市の避難所一覧 👉 災害への備え(備蓄・非常持ち出し) 👉 地震への備え
子どもがいる家庭の備え——我が家の場合
子育て中のご家庭には、大人だけの備えでは足りないものがあります。
- おむつ・おしりふき(サイズはすぐ変わるので、定期的に見直しを)
- 子どもが食べ慣れているもの(非常時に初めてのものは食べてくれません)
- 常備薬・お薬手帳のコピー
- お気に入りのぬいぐるみや絵本——これは本当に大事です。不安な夜を越えるための道具です
難病の息子を抱えて過ごした日々を思い返すと、「いつもと同じ」がどれだけ子どもを支えるかを実感します。備蓄は、命をつなぐためのものであると同時に、心を守るためのものでもあります。
地域の防災力を高めるために
自主防災組織や消防団は、いま多くの地域で担い手不足に直面しています。災害のとき、最初に動けるのは、やはりその場所に住んでいる人です。
市議会議員として、防災の体制づくりと支援の充実に取り組んでいきます。同時に、一人の団員として、地域の現場にも立ち続けます。
👉 自主防災組織について 👉 防災行政無線が聞こえないときは
気になることは、聞いてください
「うちの地域は大丈夫なのか」「避難所まで遠いのだが、どうすればいいか」——そうしたご相談も、遠慮なくお寄せください。現場を見て、必要なら市に伝えます。
朝霞市議会議員 わたなべ竜二(渡部竜二)