子育て・教育令和8年 第3回定例会(2026年9月)
学校教育における生成AIの利活用について
なぜ取り上げたか
小学2年生の娘の父として、そしてシステム開発の現場で生成AIを毎日使ってきた元エンジニアとして、「子どもをAIと、どう出会わせるか」を市に問いました。国は令和6年に「初等中等教育段階における生成AIの利活用に関するガイドライン」を改訂し、一律に禁止する硬直的な運用は望ましくないとしています。一方で朝霞市には児童生徒向けの方針がなく、学校での利用の実態も、家庭でどう向き合えばよいかの発信もありませんでした。行政での生成AI活用を問うた令和6年9月・令和7年9月に続く3回目の生成AI質問で、今回は学校教育に絞り、一問一答で6項目を確認しました。9月17日に登壇し、通算11番目の質問者でした。
質問した内容
- 1.学習活動における児童生徒の生成AI利用状況
- 2.校務における教職員の生成AI利用状況
- 3.「朝霞市GIGAスクール構想に係るタブレット端末の取扱い規定」における生成AIに関する規定の有無
- 4.国の「初等中等教育段階における生成AIの利活用に関するガイドライン」改訂を踏まえた、本市独自の利活用方針策定に向けた検討状況
- 5.教職員向け生成AI研修の実施状況及び今後の計画
- 6.児童生徒の家庭における生成AI利用に関する保護者への周知・啓発及び相談体制の整備状況
市の答弁
- 【学習活動での利用】児童生徒が利用できる生成AIサービスは未導入。子ども自身が主体的に活用する授業は実施していない。教員が主体となって活用した事例はある、と答弁。
- 【実態調査と国のパイロット校事業】2月に実施予定の学校生活調査に生成AIの項目を盛り込むことを検討する。国のパイロット校事業は、3月上旬の公募案内が届き次第、校長会等で周知する、と答弁。
- 【校務での利用】校務用ネットワークでCopilot・Geminiの本格活用を開始し、今年7月に運用規程と遵守事項を策定した、と答弁。
- 【タブレット端末の取扱い規定】現行の「朝霞市GIGAスクール構想に係るタブレット端末の取扱い規定」には、生成AIに関する具体的な記述・利用ルール・制限事項は盛り込まれていない、と答弁。
- 【市独自の方針】国の令和6年改訂のガイドラインも、県の令和8年改訂の指針も、いずれも教育委員会および教職員向けの指針であり、市独自の指針は検討する、と答弁。
- 【家庭・保護者向け】一律に制限するのではなく、家庭での適切なルールづくりも大切。情報リテラシーの啓発を検討する、と答弁。
- (教職員研修の実施状況と今後の計画についての答弁は、市議会の会議録が公開され次第、このページに反映します。上の答弁は登壇時の記録と議会報告にもとづく要約です)
質問の結果・その後
- 市は、2月の学校生活調査への生成AI項目の追加を検討し、国のパイロット校事業は公募案内が届き次第(3月上旬)校長会等で周知すると答弁。私は「案内を配るだけでは手は挙がらない。教育委員会の言葉で伝えてほしい」と求めた。
- 校務での生成AI活用(Copilot・Gemini、7月に運用規程と遵守事項を策定)は全国的にも早い対応。次は、うまくいった学校の事例を横展開するよう求めた。
- 端末を「守るルール」(取扱い規定)とAIを「育てるルール」は性質が別のもの。国も県も教職員向けの指針しか示していない以上、朝霞市の児童生徒向け指針は朝霞市が自分で作るしかない、と求めた。市は「市独自の指針は検討する」と答弁した。
- 家庭向けには、判断材料がないまま「ご家庭で決めて」では保護者は動けないと指摘。市は情報リテラシーの啓発を検討するとした。保護者向けの整理はブログ「子どもが生成AIを使い始めたら」にまとめている。

この記事の執筆・検証:わたなべ竜二 (朝霞市議会議員・国民民主党)
元システムエンジニア。朝霞市の暮らしの情報を、市などの公式情報と照合して掲載しています。 誤りに気づいたら、ページ内のLINEからそのまま教えてください。