DX・デジタル令和6年 第3回定例会(2024年9月)
行政における生成AIの利用について
なぜ取り上げたか
私が生成AIについて初めて市議会で取り上げた質問です。当時すでに神戸市が市長の指示のもと全庁的にChatGPTを活用し、横須賀市も推進、隣の志木市も利用ガイドラインの策定に入っていました。それに対して朝霞市には、AI利用のガイドラインをつくる気配がありませんでした。この日は15ページの資料を全議員に配って登壇し、なぜ今なのかを説明しました。質問そのものも生成AIを使って作成し、「執行部の方も、答弁を生成AI使って返していただいても十分です」と申し上げています。使えることを、まず自分で示すためです。
質問した内容
- 1.生成AIの活用現状とメリット・課題
- 2.今後の活用計画
- 3.市民とのコミュニケーションへの活用
- 4.先進自治体の事例
市の答弁
- 総務部長は「市では、生成AIの導入には至っておりませんので、具体的な活用事例はございません。どのような業務にどのような形で活用できるか、現在、調査研究を進めている段階です」と答弁。この時点で朝霞市の導入はゼロだった。
- 課題については「情報の信憑性や著作権の侵害、情報漏えいやセキュリティー面等のリスク」を挙げ、「適切なセキュリティー対策や職員への倫理教育、利用ルールの整備など、多角的な対応策が必要」との認識を示した。
- 市民からの問合せへの活用については「24時間365日対応することや、多言語による対応などが可能となり、市民サービスの向上が期待できます」「先進自治体における活用事例などの情報収集をし、具体的に取り組んでまいります」と答弁した。
- 最後に市長の考えを問うと、富岡勝則市長が「生成AIは、従来の行政サービスを飛躍的に向上させ、市民の皆様にとってより便利で、より質の高い暮らしを実現するための技術の一つであると考えています」「本市でも、これらの先進的な取組を参考に、生成AIを活用した行政サービスの効率化、市民サービスの向上、地域活性化などについて検討してまいりたい」と答弁。市長から前向きな方向性を引き出した。
質問の結果・その後
- 翌年の令和7年9月議会で、私は改めて「生成AI活用について」を質問。「個人情報や機密情報を含まない文書作成業務から活用を始めることは有効と考えられます」「ガイドラインや運用方法についても、併せて検討してまいりたい」との答弁を引き出した。
- 市は令和8年4月から職員の業務の補助ツールとして生成AIの活用を開始し、令和8年6月に「朝霞市生成AI活用指針」を策定・公表した。この質問から約1年9か月後のことである。
- 「導入には至っておりません」という答弁から、指針を持って使う市役所へ。2年にわたって議会で問い続けた分野です。
